東京電力の再生は、脱原発の道から
私達は、別記の通り、東京電力に申し入れを行います。多くのみなさんの注目、賛同、取り組みへの
参加を訴えます。
1 事故被害拡大を防ぐためにこそ「脱原発」を唱えてきた人達と共に
福島第一原発の事故を見れば明らかなとおり、東電が「安全」と言ってきたのは間違いでした。そんな地震や
津波は来ない、事故が起こるはずがない、と言ってきた人達(国も含む)だけで、事故被害の拡大が防げると思
えません。むしろこうした事態を予想し、警鐘を乱打してきた専門家や市民の意見を受け容れて対策を講じるべ
きです。
2 損害賠償の確約を
東電は、お金が足りないと言えば、すぐさま大銀行が何兆円を出すようです。現在の被害はもちろのこと、事
故が原因で健康被害も含めていろいろな損害が発生するでしょう。「何があっても面倒をみますから、安心して
下さい」という一言が、全く電力会社から聞こえてこないのはどうしてでしょう。
実は、私達の組合員は、福島第一原発で働いて、退職後に「多発性骨髄腫」という病気になりました。国は労災
認定したのですが、東電は、主治医の診断が間違っている、因果関係はないと主張し、残念ながら裁判所も鵜
呑みしたのです。つまり国が認めた事実、因果関係ですら、いざとなれば東電は争う可能性が大いにあります。
3 「脱原発」こそ信頼回復の第一歩
東電は、ようやく、本当にようやく、福島第一原発を廃炉にすると明言しました。脱原発を訴えてきた人達の意
見を無視してきたことが、今日の事態を招いたことは明白です。事故後の対応も含めて市民の信頼はゼロになっ
ています。想定が間違っていたとか、計画停電で頭を下げられても何も始まりません。まずは、全ての原発を停
止して、脱原発の方針を明確すべきです。