福島第一原発などで働いている労働者やご家族のみなさんへ

横浜市鶴見区豊岡町20-9
サンコーポ豊岡505
よこはまシティユニオン 執行委員長 村野 元清
電話&FAX045-575-1948
メール yuniyoko@d2.dion.ne.jp

原発事故後の復旧、廃炉に向けた作業に従事する皆さんに、最大限の敬意を表します。

私達は、横浜地域を中心に活動する一人でも誰でも入れる労働組合です。これまでも原発内被ばく労働に高い
関心を持ち、福島第一原発で働いて多発性骨髄腫という病気になって労災認定された組合員の裁判を闘ってき
ました。福島第一原発事故から4年半が経過しました。一日も早い事故の収束を願いつつ、私たちは、現場で働
く労働者やご家族に向けてのメッセージをホームページに掲載しています。また、東京電力に対して、この4年
半の間に38回にわたって要求書を送り、全ての情報開示や労働者被ばく問題をはじめとする労働条件の整備など
を訴えてきました。東電はその都度文書回答をしてきますが、残念ながら、あいまいな回答に終始しており、一度
も話し合いの場すら設けようとしていません。被ばく問題に関心が寄せられがちですが、労働災害も頻発し、メン
タルヘルス、循環器系疾患も含めた健康対策が重要です。重層下請構造のために当たり前のようになった賃金の
中間搾取も相変わらずのようです。私たちは、働く者の立場から、皆さんに労働組合への相談を呼びかけます。

これまでに寄せられた質問を参考にして、私たちの考え方を述べさせていただきます。

よくある質問と私たちの考え方

① 原発反対でないと組合に入れませんか?
  そんなことはありません。もちろん組合として反原発運動に取り組んできたのは事実ですが、実際には原発に
  関連する企業の労働者も相談に来られましたし、賃金未払いや安全問題などとは別問題です。例えば現行の
  労働者派遣法には反対ですが、派遣労働者の労働問題に取組むのと同じことです。

② 辞めてしまってからでは遅いのですか?
  辞めたからといっ てあきらめてはだめです。既に会社を辞めてしまって、賃金未払いや労災で困っている人は
  少なくありません。そういう時こそ、労働組合の出番です。そもそも被ばくによる疾病は何年も経ってから発症
  することが問題です。労災請求もできますし、会社とも団体交渉できます。

③ 家族・知人の事なのですが相談に乗ってもらえますか?
  とりあえず相談してください。確かに労働問題は本人がその気にならないと解決しないことが少なくありません。
  が、原発関連では、いろいろなしがらみなどもあり、本人が自ら相談しにくいのも事実です。国や元請け、東電に
  働きかけるなど、本人でなくてもできることはあります。

④ 会社の組合は何もしてくれません。
  労働組合の加入や脱退は自由です。もちろんユニオンショップ協定といって、会社に入ると自動的に労組に入
  る、労組を止めると解雇される協定があることも少なくありません。しかし、その組合が何もしないのであれば、
  単に脱退するのではなく、別の組合に加入して要求することは可能です。私たちの組合にはそうして問題を解
  決した労組のある大企業の労働者もたくさんいます。

○ 相談は無料、情報をお寄せ下さい ユニオンに加入する場合は組合費が要りますが、相談は無料です。
  加入するかしないか、加入した上で仲間を増やすか、すぐに会社と交渉するかなどは、事情をよく聞いた上で
   一緒に検討しましょう。

====とりあえずいろいろな情報をお寄せください。秘密は守ります。===

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