スマート・フォーラム通信 通算227号

「おいしい制度」申請激減  非正規雇用の従業員を正社員に転換した企業を対象とする東京都の助成金の申請件数が、 今年度、激減した。国の「キャリアップ助成金」は2013年度から1人あたり最大72万円支給されるが、 都は、2015年度からこれに加えて、中小企業に1人あたり最大50万円、大企業に最大40万円を支給する。  申請件数は年々増えて、昨年度は16000件、3年間で見込みの倍の3万件に達した。 「半年間試しに雇って、使える人材なら正規雇用に転換するだけで助成金がもらえる」などと インターネットで申請を促し、手続きを代行する社会労務士事務所もある。  そこで都は、今年度から、正社員になった人に対する3年間の指導育成計画の作成、指導育成者の選任、 研修の3項目を実施して報告書を提出するように求めて、助成額も20万円減額した。すると申請件数は、 予定していた3000件の半分以下の1200件にとどまった。都は「要件はそれほど厳しくないはずで、 申請が増えるように対応策を検討する」という。  伍賀一道(金沢大学名誉教授)は、「人手不足感が高まっており、正規で雇う気がある企業は最初から 正社員を募集するのではないか。助成金で雇用を誘導するより、人を大切にする労働環境作りをじっくり 支援する方が重要。都の制度は金額も支援期間も中途半端で、効果をしっかり分析して制度を改める必要がある」 と話す。(毎日新聞12/18から)  ちなみに以前、ある労働基準監督官は、法違反の取り締まりと助成金の宣伝の両方をやらされるのはどうも 納得しがたいと話していた。

*******************************
横浜市鶴見区豊岡町20-9-505
よこはまシティユニオン「スマート・フォーラム」
http://smartforum.sakura.ne.jp
*******************************

戻る