スマート・フォーラム通信 通算283号

低賃金手話通訳者の仕事が激減  あまり知られていないが、手話通訳者の多くは「登録型」で働いている。 例えば、横浜市では元々「奉仕員」という名称だったそうで、いわゆる「有償ボランティア」。 いわゆる労働者としての権利は皆無。横浜市(正確には指定管理団体)では「非常勤」 という形の労働者もいるが、頸肩腕障害予防の観点から、就労日数や時間も限られているので、 外国語通訳のようにそれだけで生活することは、まず無理。よこはまシティユニオンは、 長年にわたって大幅賃上げを要求しているが、回答はいつも「市の財政事情もあり、 現状維持が精一杯」というもの。登録型との時給格差を是正させたり、 微々たる非常勤手当を獲得するのが「精一杯」だった。  登録も非常勤も、ここに来てコロナで通訳件数が激減。収入も激減している。 一人の手話通訳者が医療通訳をこなせるようになるには、実は医師と同じぐらいの 期間が必要なことはあまり知られていない。  そしてその報酬は・・・年収にすると、間違いなく10分の1以下。時給で考えても、 数分の1だ。横浜市は、カジノがどうのこうの言う暇があったら、迷わず命と健康に関わる ことにお金をかけてもらいたい。

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横浜市鶴見区豊岡町20-9-505
よこはまシティユニオン「スマート・フォーラム」
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