スマート・フォーラム通信 通算287号
非正規の闘いは続く 各紙が報道している通り、日本郵政、大阪医大、東京メトロコマースの非正規差別について、 最高裁弁論が開かれた。来月半ば、相次いで判決が言い渡される。いずれの訴訟も、 賞与や退職金、休暇などの係争内容ばかりが注目されがちであるが、実は使用者側の 非正規労働者に対する姿勢そのものが問われていることを忘れてはなるまい。 例えば、大阪医科大のアルバイト職員は、大学の研究室で秘書として正社員と 同じ仕事をしながらも、賞与も手当も有休もなく、年収は3分の1。多忙で適応障害 となり退職させられた。最高裁で行われた弁論の意見陳述では、「さんざん低い労働条件 で使われてポイ捨てされた」「コロナ禍のもとで真っ先に雇い止めされている 非正規労働者に希望の光となる判決を」と訴えた。
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