スマート・フォーラム通信 通算312号

「M字解消』の虚実、コロナ禍で露呈 主婦、失業後に再就職あきらめ (日経5/24) 女性の就業率が子育て期に著しく下がる「M字カーブ」。 近年解消し、女性活用が進んだと言われてきたが、コロナ禍は、それがいかにもろいものだったかを露呈。 多くの非正規雇用の労働者が失業し、再就職をあきらめる人も目立つ。  20年11月に日本女子大の周燕飛教授が関わった調査では、解雇や離職後に、 就労も求職活動もしていない、いわゆる「非労働力化」した女性の割合は21.6%と、 男性(7.6%)の3倍にのぼった。労働力調査の結果でも、今年1~3月、就業も求職活動 もしていない人のうち、就業を希望しない女性は、前年同期から32万人増えた。  小学2年生の子供を持つ茨城県の40歳の女性は、アパレル事務職のパートを昨年5月に辞めた。 「パートには在宅勤務制度がなかった」。その後、テレワーク可能な仕事を探したが、ほぼ正社員の求人で、 「特別なスキルもなく、採用される気がしない」と、職探しをやめている。  実は2020年度平均の女性の正社員は前年度比36万人増え、男性の同4万人減に比べて大きく伸びた。 産業別の雇用者数で医療・福祉が前年度比12万人増であることなどから、周教授は、 一時避難的な就労場所としてケア労働に従事している可能性があると分析。国や企業が、 女性がキャリア形成をしたり希望の業種に就けるよう就労環境を作る必要があると話す。 このような女性労働者があきらめずに闘えるユニオンの個々の取り組みに加えて、 中長期的な運動展開も必要だ。ガンバロー!

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