スマート・フォーラム通信 通算321号
単発仕事請負うギグワーカー 保護規制緩和は「違憲」米カリフォルニア州裁判所(日経8/22)
*話がややこしいので心して読んでください。それにしても米国の法制度はややこしい。
「司法当局」と異なる判決を裁判所が出すと言うのはどういうことなんでしょう?
誰か知っている人がいたら教えてほしいです。
ギグワーカーの保護規制に例外を認めた米カリフォルニアの法令について、
同州の裁判所は、州憲法に違反するとの判断を示した。
2020年11月の住民投票の賛成多数で「プロボジション22」と呼ばれる法令が成立した。
ギグワーカーを原則、従業員として扱うよう定める州の労働法令について、ライドシェアや
料理宅配などを例外扱いとするもので、ウーバーなどは成立に向けたキャンペーン活動に
総額2億ドル(約220億円)超を投じた。
これに対して、国際サービス従業員労働組合(SEIU)などは、「プロボジション22」
を無効とすることを求めて裁判提訴。同州アラメダ郡上級裁判所のローシュ判事は、8月20日、
州の立法府の将来の権限を制限する特定の条項が「州憲法に違反する」との判決を出した。
該当する条項が他の部分と分離できないため、「プロボジション22全体が執行不可能だ」との
判断も示した。
ウーバーの広報担当者は、「有権者の意思を無視し、論理と法律の両方に反している」
との声明を出した。SEIUはプロボジション22を推進した企業について、
「民主主義と州憲法を損なうことで利益をあげようとした」と批判。州の司法当局は、
プロポジション22の合憲性を支持しており、米メディアは「ギグワーカーにとって予想外の勝利だ」
と報じている。
ウーバー側の控訴が認められれば判決は効力が生じないため、上級審で係争が続く間は各社の
事業に影響しないとみられている。
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