スマート・フォーラム通信 通算329号

中国、最低賃金上げラッシュ(日経12/2)  中国で、最低賃金を引き上げる動きが相次いでいる。 経済規模が最大の広東省をはじめ、2021年に入り20の省・直轄市・直轄市が実施した。  広東省では、地域別に月額1410~2200元(約2万5000~3万9000円)だった 最低賃金を1620~2360元に引き上げた。 ハイテク産業が集積する深圳市では、2200元から2360元へ7.3%、自動車産業が盛んな広州市では、 2100元から2300元へ9.5%上がった。湖北省2010元(上昇率14.9%)、浙江省2280元(同13.4%) 、江蘇省2280元(同12.9%)と大幅な引き上げとなった。  中国の最低賃金は31ある省・直轄市・自治区がそれぞれの実情にあわせて個別に見直す。 中央政府は、地方政府に最低賃金を2~3年に1度見直すように求めている。最も恩恵を受けるのが 「農民工」と呼ばれる農村から都市への出稼ぎ労働者だ。工場で働く場合は残業代が多く出るため、 一般に最低賃金の2倍程度が実際の賃金の目安とされるが、所得環境は厳しい。習近平(シー・ジンピン) 指導部が掲げる「共同富裕(共に豊かになる)」のもと、3億人近くにのぼる農民工に待遇改善を アピールしたいと言う思惑もあるようだ。地方政府にとっても労働力人口の減少で人手が不足するなか、 他地域から農民工を呼び込む狙いがある。 *******************************
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