スマート・フォーラム通信 通算331号

英大学教職員がストライキ 一律の賃金引き上げ、非正規雇用根絶などを要求  英国の58大学で12月1日から3日間、ストライキがあった。大学教職員組合(UCU、12万9000人) が行ったもので、全職員一律年額2500ポンド(37万6000円)の賃上げ、ジェンダーや人種に基づく 賃金差別の一掃、「ゼロ時間契約」(仕事がある時だけ賃金が支払われ、待機時間などは無給とな る雇用契約)や非正規雇用の根絶を求めている。  大学の教職員がストライキ!・・・実はここ数年来、何度も行われている。同様の課題を掲げて 実施された2019年11月~12月の8日間のストについて、20年2月にブリストル大学上級講師(社会学) の山下順子さんが報告している。実は2016年の年金改革のみを争点とするストライキで、いつもは 多忙を極めていてあまりお互いに話す時間もない教員たちがピケやデモで意見を交わしたり、 講義やセミナーが組合や学生組合の協働で組織されて大学のあり方について議論があったという。 少なくない教職員が精神的病を抱えるほどの過度のプレッシャーや長時間労働について、問題視する 機運が高まった。その結果、ブリストル大学では、男女賃金格差や非正規労働に関して検討委員会 も設置された。ストライキは、教職員が日々の業務を超えて話をする時間と場を共有する大切さを 痛感させたとしている。 *******************************
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