スマート・フォーラム通信 通算341号

園児の公園置き去り頻発 国、実例示し対策要請 (4/18日経)  保育園で散歩中に園児を公園に残したまま帰ってきてしまう事案が相次ぐ。 一歩間違えば、事故や犯罪に巻き込まれかねない問題だ。ただ、発生状況を把握していない 自治体もあり、対応にはばらつきがある。事態を重く見た厚生労働省は、再発防止の徹底を 自治体に求めた。 なぜ置き去りが起きてしまうのか。保育研究所の村山祐一所長は 「コロナ対策などもあり、現場の業務が増えている。児童それぞれの変化を見る余裕が なくなっている」とし、人員配置の見直しが必要とする。玉川大の大豆生田啓友教授(保育学) は「人手不足もあって短時間勤務の職員が増え、中には児童とふれあう時間が短い人もいる。 子どもの姿や特徴を職員間でしっかり情報共有することも欠かせない」と話す。  ちなみに横浜市では、こども青少年局 保育・教育運営課が毎年「事故防止と事故対応」 という冊子を作成し、置き去りも含め保育園の事故例と対策などをまとめている。  こうした実務的なマニュアルは、もちろんあった方がよいに決まっている。 しかしながら、それを読めば読むほど、保育労働者の意識が不十分だから、組織の規律 が不足しているから事故が起きると言う印象を受けてしまうのは私だけであろうか。  私個人の狭い経験でも、親が自分の子供だけを見ていても事故は起きる。記事にもある通り、 そもそも人手不足、朝や夕方は短時間労働者でなんとか間に合わせているという実態こそが 問題である。なかなかお迎えに行けない保護者の労働環境、保育士の安い賃金、国や企業は 根本的な解決を図るべきである。

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