スマート・フォーラム通信 通算351号

最低賃金、欧米に見劣り   出稼ぎ魅力度、10年で半減(日経7/26)  2022年度の最低賃金は昨年度に続き、大きな引き上げになりそうだ。 3.7%だった昨年の上げ幅を上回る可能性があり、今後も毎年3%の引き上げがあれば、 24年度には政府が目標とする1000円に達する。それでも欧米と比べると日本の水準は低く、 働く国としての魅力は落ちた。 例えば、ドイツは22年7月に10.45ユーロ(約1450円)へ と従来比6.4%引き上げ、10月にはさらに12ユーロ(約1665円)と14.8%の大幅引上げに踏 み切る。フランスでも22年5月から10.85ユーロ(約1505円)に引き上げられた。 米国では州などによって異なるが、ロサンゼルス市が従来比6.9%増の16ドル( 約2180円)超えとするなどの動きがある。 国際的に見た日本の最低賃金の低さは、 正規・非正規の雇用形態による賃金格差の表れでもある。経済協力開発機構(OECD) によると、日本ではフルタイム労働者の賃金に対する最低賃金の水準が45%にとどまる。 フランスは60%超、英国も58%ある。欧州連合では、この数字が60%を下回ると、 「貧困に対して脆弱」とされる。そもそもOECDがまとめる平均賃金で、 日本は米国や英独仏などを大きく下回り、OECD平均にも及ばない。  世界的に見て見劣りする最低賃金を引き上げることは、非正規で働く人の処遇を改善し、  日本全体の賃上げに至る効果が期待できる。

*******************************
横浜市鶴見区豊岡町20-9-505
よこはまシティユニオン「スマート・フォーラム」
http://smartforum.sakura.ne.jp
*******************************

戻る