スマート・フォーラム通信　通算359号

年金・健保の適用拡大　パートの加入要件緩和（日経11/12など） 政府は「全世代型社会保障構築会議」を開き、パートら短時間労働者が厚生年金や 健康保険に入る要件の緩和に向けた検討を始めた。11日の会議では、小規模企業で 働くパートらも厚生年金と健康保険に加入できるよう、従業員数で線引きする現在 の要件の撤廃を「早急に検討すべきだ」と提起した。 　現状の要件は、従業員数が101人以上、労働時間が週20時間以上、月収が8.8万円以上 といったもの。2024年10月からは従業員数51人以上まで広がることが決まっている。 ちなみに、保険料は労使折半なので、賃金が引き上げられなければ労働者の負担も 増えることになる。それをほのめかして、加入しなければならない事業場でも手取り が減るからなどといって未加入でごまかしている例は後を絶たない。 　一般的に企業規模が小さな会社は賃金も安く、非正規労働者の賃金も正社員よりも低いのだから、 従業員数で分け隔てすることは全く理不尽な話である。

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