スマート・フォーラム通信 通算364号

川崎市市民ミュージアム 副館長雇止め控訴審勝利和解  川崎市市民ミュージアムの元副館長浜崎好治さん(61歳)が、 指定管理者のアクティオに雇い止めされたとして地位確認などを 求めた訴訟で、2022年12月13日に東京高裁で和解が成立した。 アクティオが浜崎さんに解決金1500万円を支払う内容。 雇止めから22年3月まで4年分の賃金に相当する。  浜崎さんは、「本来非営利である博物館の運営を 営利目的の指定管理者に任せてよいのか。 19年の台風19号の際に適切な対策が取られずに所蔵品が水没した事態の、 評価と検証を行うべきだ」と市に求めた。  浜崎さんは、ミュージアムが開館した1988年から川崎市生涯学習財団の 学芸員として働いていた。2017年4月に指定管理者制度が導入され、60歳 まで働き続けることを希望して、選定されたアクティオの契約社員となった。 浜崎さんは副館長を務めていたが、18年に次年度の契約更新をしないことを通知された。 浜崎さんは雇止めは不当だとして横浜地裁川崎支部に提訴した。同支部は21年12月、 「更新があり得るとしながらも、原則的には一年間で終了するものであったことが明らか」 として請求を棄却。浜崎さんが控訴していた。  アクティオの担当者は、「弊社としては円満に和解したと考えている」 と取材に対してコメント。市民ミュージアムの担当者は、「指定管理者の 民間企業と学芸員との雇用関係の問題。市が介入する立場になく、 コメントすることはない」としている。

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