スマート・フォーラム通信 通算366号

イオン、パート時給7%上げ 非正規の待遇改善を今こそ  イオンは、約40万人の時給を平均7%引き上げる。上げ幅は4%の物価上昇率を上回る。 時給は平均約70円上がり、年収は約8万円増える見通し。人手不足感が強まる中で人材確保 の競争も激しくなっている。国内最大のパート雇用主であるイオンの時給引き上げによって 非正規雇用の賃上げが広がる可能性がある。(2/2日経一面トップ)  (この記事の2日後の2月4日、日経の社説のタイトルは、「非正規の待遇改善を今こそ」) 非正規でも積極的な賃上げが産業界に広がることを期待したい。イオンは連結の営業利益率 が約2%にとどまり、主力の総合スーパー事業は営業赤字だ。それでも大幅な賃上げに踏み 切るのは、消費の鈍化や人材獲得の危機感があるからだ。小売業は労働集約型で生産性の 低さが課題になっている。デジタル技術で効率化を追求し、継続的に賃上げできる収益基盤 をつくってほしい。非正規の待遇改善は産業界全体の課題だ、スキルを高め着実に賃金があ がるよう、企業も政府も力強く後押しすべきだ。  デジタル技術で効率化とか本人のスキルアップなど言い古された課題だが、 そんなことはどこでも誰でも努力している。イオンに限らず賃上げ方針を出している会社は、 いまや春闘とか労働組合(イオンにもある)に付き合うまでもないのだろう。 「官製春闘」どころか、「財界春闘(無用)」になっている。コミュニティユニオン・ユニオンは、 こうした現状に甘んじることなく、非正規の賃上げ要求を積極的に進めよう。成果を共有しよう。

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