スマート・フォーラム通信 通算381号

労働委員会調査期日それぞれ  私は、よこはまシティユニオンやアスベストユニオンで神奈川県労委に、 原発関連労働者ユニオンで東京都労委にお世話になっているのですが、 細かい点で調査期日の進め方に違いがあって、勉強になります。 神奈川県労委の場合、毎回、審問廷に双方が呼ばれて、出した書証の確認の後に、 補充で説明することはないかと必ず質問されます。書面が完ぺきに近くても、 まあこの際ですからダメ押しで、いかに会社が不誠実かとかひどいかという話を 加えます。当然、会社側の方もその場で反論してくることもあります。 委員の方から質問されることもあります。審問廷ですから傍聴席にわざわざ 来てくれた仲間もいると当然力も入ります。このやりとりには速記が入っているので、 後日、文字おこしされた文書が「貸与」(次回期日に返してくださいと書いてあるのですが、 これまで返さなくても何も言われていません)されます。 それが終了すると、毎回ではないのですが、別々に会長室に呼ばれて、組合や会社側の方針 を詳しく聞かれます。要するに、命令をもらうしかないのか、早期に問題の解決を図りたいのか、 本音のところを会社のいない所でやりとりすることになります。会社のいない所で、 使用者側委員とのやり取りができることがありがたいです。人によりますが、少なくとも 労働委員会に申し立てざるを得ないような会社よりも、はるかに常識的です。 時には労働側委員よりも頼りになります。  東京都労委は、2回目以降は必ず別々に呼ばれます。同じように補充して説明してもよいのですが、 相手がいないと力が入りません。委員らからの質問にも答えるわけですが、 書証の不十分性を指摘されているようなものなので、宿題レポートの出し直しのような気分です。 労使双方が顔を合わせるのは、次回期日を決める時だけになります。基本的には傍聴はないです (補佐人になってもらえばよいだけではありますが)。速記録もありません。  なお、中労委は都労委に近いと思います。もちろん委員による相違の方が大きいのかもしれ ませんし、どのようなやり方が一番良いのかは、ケースバイケースかもしれません。

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