石川組合員は、パートタイマー職員として、横浜市立みなと赤十字病院(横浜市中区)で働いています。パートタイマー職員の時給は、正規職員のベースアップと比例して引き上げられるものの期末勤勉手当(夏と冬の一時金)は、少なくとも石川組合員の2015年の入社以来ずっと6万円のままでした。昨年10月、ユニオンは、時給とあわせ期末勤勉手当の12万円(年間24万円)への大幅引き上げを求めました。
病院側は、医業収支の赤字や高額な医療機器等の購入が控えていること等から経営が厳しいが、物価高騰による職員への影響を考慮し検討すると回答。11月29日の団体交渉では、全国で91を数える赤十字病院で黒字なのは2~3病院に過ぎないこと、地域の救急医療に取り組む病院の経営努力などを説明。また、正規職員の賃金は赤十字病院全体で決められる一方で、パートタイマー職員の期末勤勉手当については病院ごとの判断であると説明。その後、12月9日、一時金を7万円に引き上げる決定をしたと連絡がありました。
石川組合員は、以前にも学歴差別を解消させました(同じ仕事をしているのに高卒と短大卒と大学卒で時給が異なっていました。交渉の結果、全員が大卒の金額に)。わずか1万円アップとはいえ、石川組合員の労働運動における「功績」がまたひとつ増えました。