会社が、金銭などの条件を出してきて、自分が納得がいきそうだったら「考えさせて下さい」 と言うこともありますが、ふつうは満足のいく条件は出ないものです。まして、何の条件も提示 されない場合は辞めたら損です。「今やめた方が得だよ」とか「解雇されるよりも自分でやめた方が 転職に有利だよ」と誘ってくる会社もありますが、決してそんなことはありません。
*たとえば25万円の月給をもらっている人ならば、100万円もらって今やめるよりも、5ヶ月勤めて 100万円もらって辞める方が得なわけです。とくに、今は転職が難しいですからやめて得することはあ りません。
→ 具体的にいつのどの失敗が、就業規則のどの懲戒解雇要件に当たるのか聞きましょう。 会社側は次に準備して来るかも知れません。けれども、会社があげつらってきた、あなたの失敗などが、 他の人と比べて著しく大きかったり、多かったりはしないものです。この場合は、「これだけで懲戒 解雇というのは納得がいきません」と伝えて、ユニオンよこはまにご相談下さい。
→ 「自分は仕事を続けます、やめる気はありません」とはっきり言いましょう。また「文書で 下さい」と言うのも手です。「来なくていい」は、後々、解雇と認められなくなる可能性があります。 文書も出ず、「解雇」とはっきり言われなければ翌日必ず会社に出勤しましょう。そしてタイムカード がなくなっているとか、会社に入れてもらえないならば、自主退職ではなく客観的に「解雇」と認められます。
→ 労働基準監督署では次のように言われるはずです。
「1ヶ月以上前に予告されているか、あるいは1ヶ月分の給料が払われていれば問題ありません」解雇が不当なものかどうかは、労働基準監督署は判断してくれないので、みなさんの助けにはなり ません。監督署で何と言われようと、解雇に不満ならば泣き寝入りしないようにしましょう。
ただ、翌日からいきなり解雇で1ヶ月分も払われなかった場合にはすぐ監督署に申告しましょう。
よこはまシティユニオン